第3章 (日)日常衝動破壊予感(ストーカー)
前言撤回です。悪い子ですね、璃々さん。
貴女、もう彼氏など作らないと部屋で言っていたでしょう?家の外で聞いていたんですよ、私。「本当ですか?」と呟いたら、「絶対作らない」と泣いていたじゃありませんか。
あれからまだ182日しか経っていませんよ。私との約束を破ったんですね。
悪い子です。悪い子にはお仕置きをしないといけませんね。
貴女の事は誰より私が知っているというのに、なぜなのですか。
なぜお仕置きをされるような事をするのですか。
「…あぁ、わかりました」
わかりました。
わかりました、わかりました、わかりましたよ。叱って欲しいんですね?お仕置きして欲しいんですね?
それならばそうと早く言ってくだされば宜しいのに。そう考えると、43秒の遅刻も叱ってやれば良かったです。
気づけないなんて私もまだまだですね。申し訳ありませんでした、ご期待に添えなくて。
かわりにうんとお仕置きして差し上げますから。
そうとなれば準備をしなくてはですね。実は縄と口枷はもう用意してあるのです。
きつく縛ったらきっと痛そうに顔を歪めるのでしょう。白い肌が擦りきれて血が滲む程強く締めてあげますね。
嗚呼、なんだかぞくぞくします。血の紅が映えてとても美しいんでしょうね。
早くお仕置きをして差し上げたいです。貴女を悦ばせたい。
思い立ったが吉日です。手始めに貴女のアパートを解約しておきますね。
これからずっと一緒にいられるのですよ。私の願いも叶って璃々さんも満足させてあげられて、素晴らしいじゃないですか。なぜ今まで行動に移さなかったのでしょう。
楽しみですね。これから先貴女が見て感じる男は私一人だけです。
永劫、可愛がって差し上げます。幸せでしょう?
貴女の帰りを、心からお待ちしております。
2014/