• テキストサイズ

夢追い人の君へ捧げる【進撃の巨人 エルヴィン】

第8章 ナナシの『伝説』







「元凶であるエルヴィン一人を殺さないように
繰り返し痛めつけるってのは、どう?」


あまりにも酷いハンジの代替案に、食堂内がシーン・・・と
静まり返った。

人間性の捨て方が明らかに間違っている。

ナナシは面白そうに目を細め、ハンジに問い返した。


「ほう?エルヴィン一人を拷問に掛けて良いんだな?」

「出来れば拷問って程、酷い事はしないで欲しいんだけどさ」

「お主の言う『痛めつける』程度がわからん」

「た、例えば、ナナシがエルヴィンに冷たくするとか、
目の前で誰かとイチャつくとか、そういう精神的拷問はどう?」

「それをやったら私にもしっぺ返しが来る」

「じゃあ、両手足の関節外してボコボコにするのも付けるっ!!」

「それだと、いつもと変わらん気がするが・・・」


恐ろしい相談をするナナシとハンジに、
リヴァイ班四人は震え上がった。


――恐いっ!!

団長の命が危ないっ!!



そうは思いつつ諌める言葉が掛けられないまま、この問題は
『エルヴィンをボコりたいだけボコって、本は全部回収して燃やす』
という事で何とかナナシの怒りを鎮め、ナナシにこの話を
リークしてしまったエレンは、
話を漏らしてしまったリヴァイ班によって
怒られる羽目になった(エレンは何故怒られたのか
理解していないようだったが)。




/ 358ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp