第7章 『制約』
食事が終わり、片付けをリヴァイ班やエレンに任せ、
リヴァイ達幹部組とナナシはリヴァイの部屋に来ていた。
理由は勿論、ナナシの説得と先程言った『事情』とやらを
聞くためだ。
あの場では話せなかった事でも、このメンバーなら
話せるだろうという考えから、ナナシを引き摺るように
連れてきた。
四人向かい合うように椅子に座り、今後の事も話し合う。
「それで?まず、おまえの『事情』とやらから聞こうか、ナナシ」
開口一番そう言ってきたのはリヴァイだ。
彼は回りくどい話は好きではないので直球で攻める。
三人からの強い視線を受け、ナナシは言葉を選ぶように口を開いた。
「色々と・・・厄介な『制約』を付けられてな。
私は前よりも役に立たなくなったかもしれん」
いきなり話を端折って核心部分のみを言ったナナシに三人は
首を傾げる。
「『制約』って何?そもそも誰にそんなものつけられたのさ?
つーか、ナナシって一体何者なの?」
ハンジが思わずツッコむように尋ねる。
相変わらずナナシは不思議な存在で、何者なのかハンジ達は知らない。