第33章 夫婦というもの
吐き捨てるように言ったリヴァイを手当しながら謝るナナシに、
エルヴィンが眉を寄せて抗議した。
「君が謝る必要はないぞ、ナナシ。それに君がリヴァイを
手当する必要も無い」
「黙れ小童!そんなに浮気されたいのか?」
「・・・・それだけはやめてくれ」
「だったら、リヴァイに謝れ」
「断る!君を寝取ったリヴァイが悪い」
「その原因を作ったのはお主だ、小童!それにリヴァイには
私が頼み込んだのだ。リヴァイは悪くない」
目の前で口論を始めた二人に大きく溜息を吐いたリヴァイは
立ち上がると、お返しとばかりにエルヴィンの頬を殴りつけた。
それを皮切りに二人の乱闘が始まり、その騒ぎを聞きつけて
古城にいたリヴァイ班とハンジ、モブリットが何事かと
駆けつける。
何とか全員で止めようと抑え込むが、元々人類最強と
団長様なので並の兵士では跳ね飛ばされて終了し、
結局ナナシが二人にそれぞれ攻撃を与えて沈める羽目になった。