第27章 ●罪悪の時間
「そうか、ではもうイカせてあげないよ?」
グイッと強引に身体を動かし律動を始めたエルヴィンは、
ナナシが達せないようにその性器を握り込んだ。
「い・・・っ!!??」
痛みで掠れた声を上げたナナシを横目に、
エルヴィンは動きを段々と激しいものに変えていく。
何度も前立腺を擦りナナシが快感を感じるように動き続けたが、
当のナナシは射精出来ないようにされているので辛いだけだ。
「もう・・・ゆる・・して・・・」
揺さぶられながら絞り出した言葉に対して、エルヴィンは
「では離婚しないな?」と同意を求めるような言葉を返す。
ナナシがユルユルと首を左右に触れば、エルヴィンは一層
激しい刺激をナナシに与え、そのやり取りが何度も繰り返された。
性器を握られているナナシは次第に快楽よりも痛みを激しく
感じるようになり、とうとう半ば発狂するように叫んだ。
「・・し・・ないっ!・・・から、イカせて・・・っ!!」
その言葉に満足したエルヴィンは性器から手を離し、
ナナシがきちんと達せるように優しい動きに変える。
「良い子だ、ナナシ・・・。これで俺達はずっと夫婦だね・・・」
――解放されたナナシはここで漸く意識を手放す事を許された。