第25章 ナナシのモテ度
「・・・うん、だからね?ナナシはかなーりモテるんだよ、
主に男に」
「・・・何故男限定でそんな事に・・・」
流石にショックを隠し切れない様子のナナシに、
ハンジは眉をハの字にして言い切った。
「そりゃ、本物の女よりも可愛くて小さくて女子力高いから
じゃないの?」
身も蓋もない発言にナナシは凍り付き、リヴァイやエレンも
気まずくなる。
ぶっちゃけ、それが事実だからだ。
可愛くて小さい子ならいくらでもいるのかもしれないが、
それプラス女子力の高さや性格の良い女が他にもいるか
どうかは微妙である(戦闘能力も)。
好みにもよるかもしれないが、ナナシは男である以外
『女』としては完璧だった。
「・・・何故、世のおなごは女子力が低いのだ・・・・」
「いや、他の女の女子力云々の問題じゃなくて、ナナシ自身が
他の女より女らしいという話なんだけどね。まぁ、だからさ
・・・ナナシは男に気を付けた方が良いよ」
絶望線を浮かべたナナシの言葉をハンジが完膚なきまでに
叩き伏せ話を締め括ると、「もう寝るね~おやすみ~」と
言って去って行った。
残された男三人もそれぞれ複雑な気持ちを持ったまま
解散するのであった。