第25章 ナナシのモテ度
リヴァイとハンジと別れ、ナナシが与えられた自室へ
戻ろうとしていると背後から「ナナシさん」と呼び止められ
振り返った。
振り返るとそこにはエレンが佇んでいて、
どうしたのだろうかと小首を傾げる。
「ナナシさん、もう体調は大丈夫なんですか?」
エレンの言葉にギクリとする。
どうやら彼はエルヴィンに抱かれて帰って来た所を
目撃していたらしい。
ナナシは冷静を装いつつ、慎重に言葉を紡いだ。
「あぁ、もう問題無い」
「でもナナシさん、少しフラフラしていますよ」
エレンの鋭い指摘にナナシはグッと息を詰めつつ、
どうやって誤魔化すか考えた。
年若いエレンに大人の情事についてバレるのは教育上
宜しくない事のように思えたからだ
「・・・大丈夫だ。明日に支障が無いようにする」
「そう・・・ですか」
「あぁ・・・」
「・・・・・・・・・・・」