第15章 エレンの幼馴染
怒鳴りつけられたミカサとアルミンは目を丸くしたが、
エレンが必死の形相で睨みつけていた為、
今日の所は黙って帰ることにした。
「訓練の邪魔してごめんね、エレン」
「エレン、また明日来るから・・・」
そう言って二人は帰って行った。
そのやり取りを見ていたナナシは
「そんなに怒鳴らなくても・・・」と思ったが、
エレンが怒っているようなのでそれを言うのも憚られた。
「訓練の続き・・・お願いします」
未だ怒りが治まらない顔でペコリと頭を下げてきたエレンに、
ナナシは深く追及する事はせず、対人格闘訓練の続きを
始めたのだった。