The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第17章 Confirmation ー確認ー
『とりあえず、鍵を探そう。
まずはそこからだね……。』
「……おー。」
ドアを見るためにしゃがんでいた私が
そう言って立ち上がると、
同様に屈んでいたザックも、
続いて立ち上がる。
部屋を見回すと、
簡単な調理器具の揃っているこの部屋には、
2つのドアが繋がっていた。
……B6でも確認したのと同様に、
ここでも水は出なかった。
一方のドアは、
おそらくレイが眠っているであろう……
あの部屋に続いていると思われる。
……当然、そのドアは開かなかった。
「……じゃあ、こっちに行くか。」
ザックがもう一方のドアを開けて、
その中に入っていく。
私も、それに続いてその部屋にへと入っていった……。