The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第12章 Master and servant ー主従ー
「お嬢様……。
少し、休まれていた方がよろしいのでは……?」
『……ああ。うん。
きついから、少し眠る……。
ごめんね、ザック……。』
「……気にすんな。
お前、1回も休んでねぇんだろ?
ゆっくり、休めよ……。」
セバスチャンの問いかけに頷いて、
私はザックに一言断っておく。
ザックの優しくも穏やかな声を聞きながら、
私は、ザックの肩口に頭を預けて、
ゆっくりと……
意識を手放した……。
身体中が、
いろんなところが……。
ズキズキと鈍い痛みと熱を持って、
とても嫌だった……。