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The Anjel ー殺人鬼と悪魔に魅入られた人ー
第12章 Master and servant ー主従ー
しばらく進むと……
先ほどの場所と同様に、
反対側も鉄格子で道が塞がれていた。
『……セバスチャン。』
彼の名前を呼ぶと、
セバスチャンは鉄格子を流れるような滑らかな動作で掴んで、
グニャリ……と、さも簡単そうに曲げて、
人が1人通れそうな穴を作った。
『……行こうか。』
「……ええ。」
私は、牢獄の外へと足を踏み出した……。
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