第6章 これは恋のゲームだよな?
気がついたら結婚式も終盤を迎えていた。西田の奥さんがアフリカのよくわからない言葉で手紙を読んでいる。
あれ?食事したっけな?なるちゃんから振り切って出てきた後のことは覚えていない。でも腹の音がしないってことは食べたんだろう。僕は小声で莉子に聞く。
「僕って食事したっけ?」
「あら、がむしゃらに食べてたじゃない?時間ないとか焦ってたわよ。それにしてもトイレだいぶ時間がかかったのね?」
「大きいのしてたからかな?あはは。」
その場を取り繕うことしかできない自分が情けなくなってきた。