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僕は昨日、不倫しました

第5章 まさかの三股に突入⁉︎


気づいたら翌朝になっていた。ガバッとベッドから起きるといつもの空間が広がっていた。
「ここは一体??」
思い出すのに少し時間がかかったが無事に我が家に帰ってきたようだ。僕は着替えて洗面台に向かった。顔を洗って髭を剃って髪の毛をとかす。

「悠真ーごはんできてるわよ!」
莉子がキッチンから呼んだ。
「わかった。すぐに行くよ。」
僕は返事をしてキッチン&ダイニングに向かった。
「今日は和食よ!最近、ご飯に味噌汁の朝ごはんが食べたくなっちゃって。」
「そうなんだ。」
莉子の話を軽く促して手を合わせる。
「いただきます。」
納豆を練ってご飯にかけた。
莉子が向かい側に座ってニュース番組を見ながらご飯を食べた。

「先ほど入ったニュースです。俳優のー。」
ニュースキャスターの声がダイニング中に響く。
「不倫ですって。いやぁね。奥さんと子供がかわいそう。あっ、そうだ。私達もそろそろ子作りする?あっ、悠真も仕事忙しいのよね。今すぐじゃなくてもいいのよ。でもさ、」
莉子がテレビを見ながら言った。

僕は莉子の不倫という言葉を聞きたくなかった。そうだ、僕は何やってんだよ!莉子と子作りする前に終わらせないと。頭の中が真っ白になった。まだ莉子には気づかれていないとはいえ・・・いずれは
気づかれてしまう。なんとか手を打たないとー。
「悠真君?大丈夫?お仕事大変ねー。あっそうだ。ねぇねぇ。実は相談があるんだけどいい?」
莉子が真面目な顔をして言った。
「相談?なんだろう?」
僕がびっくりしていると莉子が続けた。
「実はガーデニングが趣味って言ったでしょう?それで最近、植物のスケッチしたら楽しくなっちゃって。イラストレーターってわけじゃないけどインスタに絵を載せようかと思って。それにほら、いずれはインスタに漫画を載せたいなーって。最近さよく見るのよね。サレ妻をテーマにした漫画とか嫁いびりがテーマの漫画とか読んでると面白いんだけど自分も描きたくなっちゃって。いいでしょ?まぁ、趣味程度だからお金にはならないと思うけど。」
「うーん。」
僕は考えた。確かにInstagramにそんな漫画が溢れている。または小説版もあるけど。

サレ妻という言葉が妙に引っかかってしまったが、莉子には漫画はやめてイラストだけにしたらとやんわりと理由をつけて言葉を交わした。
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