第8章 加害者たちと立ち向かえ!
加害者達と立ち向かえ!なんて綺麗事を言っているようだけれど、あくまで私が吹き込んだ計画に協力してもらうだけ。あとは私の好きなようにさせてもらうわ。
さてと、どこから手をつけようかしらね?
私は加害者達を集めて話し合う中で確認事項を言った。
⚫︎あなた達が加害者であることは忘れないこと
⚫︎一緒に問い詰める日を決めたら私の指示通りに動いてね
⚫︎顔に出ないようにくれぐれも注意して実行してください
⚫︎できれば悠真君に主導権を握らせてください
と。
「まずは悠真君をその気にさせるためにそれぞれ指定した日にちと時間に彼を誘惑して誘ってほしいんです。そして指定した場所で情事を行ってください。サラさんはラブホテルで。武田部長は閉店した郵便局で。
愛美さんは私の家のベッドで、葵さんは自宅に招き入れて派手に情事を行ってください。私は2人が入っていく姿をどこかに隠れて写真に収めていきます。くれぐれも顔に出ないように気をつけてくださいね」
「はい・・・・」
彼女達は頷いて項垂れていた。
「主導権を悠真君に握らせてくださいね。その方が離婚するときや不倫の証拠を叩きつけるのに有利になりますわ」
「わかりました!」
最後に会話を交わしたときには彼女達も正気を取り戻して怒りに満ちた顔をしていた。
「私を騙しておいて許せないわ!あんなにだらしない男だったなんて!!!」
サラという女が悔しがってテーブルを叩く。
「それはこっちと同じよ!まさか奥様がいたなんて思わなかったけれど、こんなことになるなんてね」
葵がサラを睨む。
「これで私も終わりだわあああ!」
武田部長は頭を抱えてテーブルに顔を伏せた。
「ああ、NO.1の座があぁあ!」
愛美が悔しがる。
私はその光景を笑みを浮かべながら眺めていた。
さて、実行してもらいましょう。もしもヘマしたら許さないわよ!