第8章 加害者たちと立ち向かえ!
後日、私は加害者たちと初めて会った。
みんなそれぞれ顔が引きつっていたり、青ざめている人もいた。
「初めまして。清水悠真の妻の清水莉子です。皆さんは悠真君が既婚者だということはご存じでしたか?」
「・・・・・・」
私の問いに暫く加害者達は黙っていた。
「黙っていないで何とか言ったらどうです?あなた達にはわからないですよね?裏切られた妻の気持ちって。私、悠真君と妊活の話まで進んでいてこれから子供作ろうって話し合っていたんです。まあ不貞が分かったのであんな奴と子供作らなくてよかったって今は安堵してますけどね。私より先に情事を働いていたんていいご身分だこと・・・・あなた方は被害者でもあるけれど加害者であることも忘れないでくださいね。慰謝料もきっちり頂きますし、仕事も失うと思ってください。葵さん?」
「えっあっはい・・・・」
「残念でしたね。不貞を働いたばかりに呉服店を畳むことになるなんて。あなたの呉服店のことも調べさせてもらったけれど、御両親が買ってくれたお店を切り盛りされたんですってね。あなたの不貞がご両親にバレれば信頼や信用も失うどころか家族の縁さえも切ることになるでしょうね。そして 七瀬愛美さん?」
「はい・・・」
「あなたはお店の人気No.1だそうだけど人気が落ちるどころかお店から解雇、もう夜の街では働けないわね。ふふふ・・・・それと武田沙希さん?」
「はい!!!!」
「部長という立場を利用して随分と派手にやったようだけど、あなたみたいな汚らしい人に郵便物は触ってほしくないですわ。サラさんも飲食店で働くのはもう厳しそうね」
「はい・・・・」
加害者たちは顔を下に向けたまま小さな声で返事をした。
「話は変わるけど私の策に協力してほしいんです。悠真君を一緒に問い詰めてくれませんか?」
私がそう聞くと加害者達は顔を上げて頷いてくれた。
そこから私達の復讐劇が幕を上げた。