第1章 01~07
「誰アルこの男!」
「神楽ちゃん見ない方がいい!まだ早い!つか僕もこんなとこ見たくないからァ望んでないからこんなドッキリ!」
懸命に少女の目を隠そうとする少年。それから逃れようとする少女。
すうすうと寝息を立てて、身体の半分程を銀髪天パに重ねていた茶髪ストレートの男は、その物音に瞼を震わせ目を開けた。
「う…るさ」
ぼんやりかすむ視界を瞬きではっきりさせ、ふと体温を感じて隣を見れば。
そこにはまるで当然のようにくるくるの銀髪が。
「………え…うわ!!」
げしゃ!
銀髪天パはハットトリック並みの蹴りにより部屋の隅まで蹴飛ばされた。
南無。
2008/03/26