第8章 初参戦
「タキ…くれぐれも無茶しないように、気を付けてね…」
『うん、いちもね』
いちと別れると倉庫街に入るかなり手前で車を停め今度はカラとジュウシーを降ろす、勿論武器もバッチリ装備。
『カラ、ジュウシー、いってらっしゃい!』
「タキ…気を付けてな、brother達、タキを頼むぞ」
「皆気を付けてね!!いってきまっす!!」
カラ達を置いて車が動く、ここからは四人で行動だ。
運転はチョロ、車のウィンドウはスモークだから外から車の中は見えないようになってる。
殺し屋の時の癖かな…狙うなら何処がベストかなって探しちゃう…あっ、あそこ…。
『あそこいるね…倉庫の屋根…狙撃者かな、まだ構えてない…合図待ちかな?』
「いるねぇ、まぁカラ松達に任せておけば大丈夫だよ」
この会話も全部イヤーカフ型のインカムが拾って三人には伝わってるんだろう。
車は倉庫街の一番奥にある建物の前で停まる、建物の入り口の前にはいかにもな風情の男が三人立っている。
「ここだよ、タキちゃん、ちゃんと耳と尻尾消しててよ?絶対出しちゃダメだからね!おそ松兄さん、トド松、後は打ち合わせ通りでよろしく」
『私は指示があるまで動かない、大丈夫よチョロ』
「さてと、んじゃ行きますかね♪」
先にチョロ、トドが降りてボスと私が降りる。
ボディチェックを受けた後、男達の後に続くとかなり広い空間…外から
だと分からないけど、奥にもまだ部屋があるみたいだし、たぶん元は工場か何かだったのかな?男達に促されて空間の中心まで進んだ、そこには場所に似合わない皮張りの椅子に、デップリ腹の出たおっさんが短い足を無理矢理組み葉巻を加えて偉そうに座ってる…こいつが交渉相手のボスね、ぽいわ~ぽいっ!そして横と後ろにはこれまた胡散臭い男達をズラリ並べてる。
少し離して対面にも似たような椅子が置いてある。
?「初めましてピーノの諸君、今日はよく来てくれた、噂で聞いていた通りそっくりなんだねぇ、ボスは誰だい?ゆっくり話そうじゃあないかい、座ったらどうだい?」
うわぁ…なんだかネチョ~ってしたしゃべり方で気持ち悪っ!!
「初めまして♪ブラックワスプファミリーの皆さん♪俺がピーノファミリーのボスのおそ松だ」
(注:相手のボスのセリフにだけ頭文字つけてます)