第8章 初参戦
「タキって何も考えてないようで実は色々腹に抱えてる?お前を俺達の仲間にしたのは正直初めは物珍しさもあったよ?だってそうだろ?どこの世界に人間に化けれる動物がいるんだよ、そんなの二次元やおとぎ話だろ?それに身寄りもないときたもんだ。それにぶっちゃけ言うけど仲間にしたらどうかって最初に提案したのはカラ松なんだぜ?後からあいつの好みがタキのようなケモ耳に尻尾持ちの女の子って知った時の兄ちゃんの気持ちわかる?」
『えっ…?カラが…』
正直びっくりした…カラが言い出しっぺなんだ…。
「それになぁ、敵対組織潰して同じ事の繰り返しのつまらなかった日常に今お前がいる事で皆潤ってんの♪俺もだけどさ、弟達皆が元気なの、生き生きしてんの。俺はねタキ…弟達と楽しく生きていきたいの、その為ならマフィアだろうが何であろうが手段も何もいとわないんだよ、それにな…俺達はもうお前を手離せない、今更俺達から離れるとか言うなよ?言い出したら俺もだけどカラ松もお前を殺すよ?だからさ、自分は役にたってないとかマイナス思考は止めろよな」
おそ…私に気を使ってそんな事言ってくれてるのかな…?それともそれが本気なの?でも、余計な事考えててもどうにもならない、私だってこのファミリーから離れるなんて考えは更々ないしね。
『おそ…ありがとうね…そこまで言われたら私、とことんあなた達についていくよ、覚悟してね♪』
おそは人懐こそうに笑って鼻の下をこするとソファに寝転がって私に手を差し出した。
「覚悟するのはお前だよ♪ほんじゃお昼寝しよっか♪おいでタキ」
『うん♪』
おその胸が枕…はぁ…落ち着…く…?んんっ!?待って…この甘ったるい匂い…。
『うっ…!?』
ヤバイヤバイヤバーイッッ!!よりによってなんでまたこんな時にーっっ!!
『お、おそ…うっ…ち、ちょっとトイレ…』
「ん?おう、行ってこい」
よ、よかった…おそ…気が付いてない…。
おその上から降りてトイレに行こうとするけど…ダメ…足に力が入らない…。
『うっ…くぅっ…は…ハァ…ハァ…』
座り込んで自分の身体を掻き抱いて欲情の波に耐える…。
あぁ…こないだのチョロの時を思い出す…とにかくおそから離れなきゃ…。
「タキ?どうした~?腹でも痛いの?」
ソファからおそが起き上がる…。