第8章 初参戦
「まぁゴチャゴチャ言ってたってしょうがねぇだろ、やってみない事にはわかんねぇんだからさぁ、なら作戦内容はそれで決まり!じゃあ作戦会議はこれで終わりな♪解散」
ボスはそう言って会議を締めた。
『カラ達はこの後の予定は?私は何したらいい?』
「オレ達は昼飯を食べたら街へ出るが、交渉前だからな…今はタキを街へ連れてはいけない、兄さんが残ってるから一緒に過ごしててくれるか?兄さんが一緒にいればオレも安心だしな」
まだ街へ出られないのは残念だけど…そうね♪ボスと一緒なら安心だし、お昼寝のボスの上で寝るのは癒し効果あるから嬉しい!
『そうなの?ボス、今日は一緒だって♪』
「おぅ任せとけ、タキ俺と一緒に遊ぼうな♪」
『はーい♪』
「ちょっと、おそ松兄さんはまだ少し仕事残ってるんだから、遊ぶならそれ片付けてからにしてよね!」
「はいはい、相変わらずうるさいねぇチョロちゃんてば、あんまりうるさいと禿げるよ~?」
『ねぇ?六つ子なんだから遺伝子的には同じでしょ?禿げる時も皆一緒じゃないの?』
「「「「「「変な事言うのやめてっ!!!」」」」」」
おぉ…見事にハモった…。
「じゃあタキ、兄さんといい子にしてるんだぞ?いってくるな」
「おそ松兄さん、何度も言うけどちゃんとやる事やってからサボること、タキちゃん、兄さんをしっかり見張っててね」
『任せて♪皆いってらっしゃい』
昼食の後私の頭を撫でカラ達は出掛けていった。
ボス…違った、今は二人きりだからおそね…と執務室に籠る。
おそは真面目にお仕事してる、私はというと自身では試した事がなかった事を真剣に考えている。
私の武器…自分のは出せないのかなって。
今まで考えた事なんてなかった、殺し屋の時は依頼主が用意してくれてたから自分で出す必要性はまったくなかったし…。
手伝うからには皆の足だけは引っ張りたくない…………。
「だぁ~っっ!終わった~」
『…………………』
「タキ?どうした?」
『えっ?あ…おそ…ごめんなさい考え事してた、お仕事終わった?』
おそはデスクから立ち上がると私の前のソファに座る。
「終わったよ、んで?タキは何考えてたんだ?」
『ん~…私自身の武器は出せないのかなって…今まで試した事なかったし…』