第8章 初参戦
カラ達の新しい武器が完成してからさらに一週間が経った。
私は勉強からは解放されたけど、覚える事は他にもあったし、皆の中の誰かの手が空いてれば私に戦い方を教えてくれた。
「だいぶ様になってきたじゃないか!」
『あー…でもパワー不足だからいまいち決め手に欠けるなぁ…』
「だが、その代わり俊敏性もジャンプ力もあるから相手に掴まれる前に素早く動いて肘打ちなり顔面膝蹴りなりで反撃できるぞ、普通に拳を打つよりは力がなくてもダメージは大きいからな」
『なるほど…』
「タキ、自分からわざわざ仕掛ける必要はない、どうにも逃げる事が出来ないという時の為の近接技を覚えればいい、まずは身を守れ、逃げれるならそれにこした事はないんだぞ」
『それもそうね、逃げるが勝ちってゆうもんね、いちはナイフの使い方教えてくれたよ、敵に掴まったら私、いつでも相手の咽を切り裂けるよ?』
「フッ…そうだな、お前に危害を与えるような不埒な輩は切り刻んでしまってもいいぞ」
『アハハハハッ!だよね~♪』
「ちょっとカラ松兄さんっ!何タキちゃんに物騒な認識植え付けてんのっ!?」
『あっ、トドだ~♪』
「タキちゃん、わざわざナイフで血生臭くなるよりさ、追いかけられたらワイヤーで多数の敵を一瞬でくびり殺せるトラップ教えてあげるよ♪」
「Oh … トド松、お前も大概だぞ…それで?何か用か?」
「ああ、ボク兄さん達を呼びに来たんだったカラ松兄さんのスマホにかけたのに出ないんだもん、全員応接室に集合だって」
「そうか、気が付かなかった…すまない、タキ、今日はここまでだ応接室行こうか」
『はーい!』
応接室に入ると皆揃ってた、私達もソファに座る。
「よし、全員揃ったな♪」
「おそ松兄さん、僕が説明するよ。この前襲撃してきた例のマフィアの件だけど、向こうから和解の為の交渉を持ち掛けてきた、まぁ、僕は十中八九罠だと思うけどね。今回はこっちも一応交渉に応じるけど、向こうがこちらの要求を飲めばそれはそれでいい、そうじゃない場合…それを想定した作戦を練る」
「チョロ松兄さん、あれから一応向こうの動きを調べてみた、明らかに人員増員とあらたに武器も大量に購入してるよ、はいこれ」
トドはチョロに書類を渡す、チョロはそれに一枚一枚目を通した後ボスにそれを渡した。