第4章 力の吸収訓練
トドの部屋のベッドもキングサイズだけど薄いカーテンが付いてる…今は綺麗に束ねられてる。
「好きな姿に化けていいからゆっくりしてね♪」
ボフンッ!!
『うわぁ♪トドの部屋のベッドも大きいし可愛い♪ねぇ?トド、ベッドにダイブしてもいい?』
「いいよ、タキちゃんの自由に寛いでくれたら嬉しいな♪というか服は?着なくていいの?」
『カラの部屋では服なんて着てないよ?この方が楽だもん』
「う~ん…でも、目のやり場に困るんだよね、できれば着て欲しいんだけどな~…」
『ならこっちの姿にする』
ボフンッ!小さく化ける。
「うん♪ボクはそっちのが可愛いくて好きだな」
トドは私を抱き上げるとベッドにおろして、自分も座る。
トドの膝によじ登って気になる事を聞く。
『ねぇ…トド…?初めに拷問するって脅された時のカラも怖かったけど、今日のカラも凄く怖かった…人がかわったみたいだった…カラがあんなふうになる事ってよくあるの?』
「んー…、カラ松兄さんはナルシストな所があるからねぇ…今回のは兄さんの美的感覚にそぐわなかったってのもあるし、まぁ…ボク達も笑っちゃったしね、プライド高い人だから変なスイッチ入ったんだろうね…あんなふうになるのはそんなにないよ」
『そっか…私…余計な事しちゃったんだね…』
「大丈夫だよ♪タキちゃんが落ち込む事なんてないって、あんな物が出てくるとか誰も予想してなかったしさ、カラ松兄さんだってもっと言い方があったはずだよ?怯えさせるような行動をとったのは兄さんなんだから、少し頭を冷やしたらいいんだよ」
そう言うとトドは頭を優しく撫でてくれた、今はそれがなんだか安心するし気持ちいい。
『トド…ありがとう…』
「フフ♪それに、おかげでこうしてタキちゃんを今だけ独占出来るし、ボクにとっては逆にラッキーだよね~♪」
クスクス笑いながら私を膝からベッドの上におろすと立ち上がる。
「せっかくだから甘~いお菓子と飲み物持ってくるね♪ちょっと待ってて」
そう言うと部屋を出ていった。
やったぁ♪甘いお菓子…クッキーかな?クッキーだといいな。
一人になるとカラの事が頭を過る。
『はぁ…やっぱり武器の勉強しないとダメだよなぁ…ちゃんと勉強して格好いい武器が出たらカラ喜ぶかなぁ…』
正直もうあんな怖いカラは見たくないや…。