第9章 初めてのおつかい IN 赤塚
ピンポーン…ピンポーン…
チ「あれ?誰か来たみたいだね、僕出てくる」
チョロ松さんはそう言うと部屋を出ていった。
少しすると凄い勢いで階段を駆け上がる音と襖をスパーンッ!と勢いよく開けたチョロ松さんが青い顔して部屋に飛び込んできた。
チ「き…来た…」
お「はっ?何…どしたのチョロちゃん?」
チ「とにかく…皆居間に来て、タキちゃんもだよ…」
ト「えっ~?何?」
チ「いいから皆早く下に降りろっっ!!」
言われて私も子タヌキを抱いて下に降りる…入った部屋には白塚の皆が揃って座ってた。
『へっ!?何でいるの!?しかもボスまでっ!』
「タキーっ!!オレのケモ耳angel やっと会えたっ!寂しかったぞっ!!」
カラが私を見るとサッとたちあがりガバリと抱きついて来た…あー…これは後々説教くらうなー…会話全部聞かれてるしねー。
『ごめんねカラ…心配かけた…』
「お前が無事ならそれでいい…さぁ♪タキ、オレの腕の中に帰って来たangelにお帰りのキスを贈ろう♪」
抱っこされてホッペやおでこにキスの嵐はやめて…皆見てるから…。
ト「何なのぉっ!見た目格好いいカラ松兄さんなのに言動イッタイよね~っ!!」
カ「フ……さすがだぜ!!白塚のオレ……格好いいな!!」
一「チッ!てめぇは黙ってろっ!クソ松」
「ちょっとカラ松兄さんっ!!何してんだよっ!!嬉しいのはわかったから落ち着いて座れっ!あっ、松野家の皆さんも座ってください」
お「なんかインテリっぽいチョロ松に俺達仕切られてるんだけどっ!!」
円い机を挟んで対面して白塚と赤塚の六つ子が並ぶ…私はカラの膝の上でカラに撫でられてる…それにしても何これ…凄い絵面…。
「初めまして♪俺が白塚の六つ子の長男おそ松だ、つっても見りゃわかるか♪」
お「ハハッ…確かにね」
「タキが世話になったからな、これも何かの縁だし♪迎えに来るついでに挨拶でもと思ってね♪」
「これ手土産です、よかったら皆さんでどうぞ」
『あっ、白塚名物の白餡饅頭だっ!それ美味しんだよねぇ♪』
チ「これはこれは御丁寧にどうもありがとうございます」
「そうそう♪タキちゃんにはこっちね♪」
チョロが寄って来たと思ったら、カチャン…首に何か付けられた…こ、これはっ!首輪だあぁぁーっ!!