第9章 初めてのおつかい IN 赤塚
あれ?皆固まってる、変な事言ったかしら…。
チ「ね、ねぇ…タキちゃんはいつも仕事で人を殺してるの?」
『ん~…元々殺し屋だったしね、今はピーノの敵対組織を潰す時は基本皆殺しだもん、死に損ないがいないように死屍累々の中にさらに私のガトリング撃ち込んでボロ雑巾にしちゃうのは悪いとは思うけど、生きてられたら困るからね~♪ボスに徹底してるねって誉められちゃったよ♪でもそれがどうかした?』
一「フヒ…ギャップ萌え…」
ト「見た目と残虐な行動が真逆すぎてボク何が正しいのかわかんなくなってきたよ…」
『この見た目だとね、勝手に敵が油断してくれるから殺りやすいわよ♪』
チ「なんかやりやすいの字…違くない?」
お「なぁなぁ♪マフィアってそんなに儲かんの?」
『経理事務はチョロだから私はよくわかんないけど、広い敷地にお屋敷と地下に行くエレベーターがあって縦にも横にも広いしかなりいい生活してるわよ、ボスも書類仕事サボるからよくチョロに執務室に監禁されてるわね。私がいるとさっさと仕事終わらせて大概昼寝してるから、私もよくボスのお腹の上で寝てる、仕事は血生臭いけど優雅といえば優雅な生活かな~。カラの作る御馳走超美味しいしね♪もう私白塚の六つ子なしでは生きていけないぐらいよ?まぁ…向こうに飽きて棄てられるぐらいまでは付き合うつもり…だって人間なんてそんなもんじゃない?…アハ…ハ… 』
お「なぁ…白塚の六つ子がすげぇのはわかったけどさ…お前はさぁ…それで楽しいの?なんかさぁ人間まったく信じてないだろ?」
『そんな事ないよ?でも…何も悪い事してないのに…ただ一生懸命生きてるだけなのに…何も出来ない弱い命を私利私欲で勝手に追い出したり殺したりそんな人間が嫌いなだけ…でもピーノの皆の事は大好き…だいたいさ私なんか元々拾われた命なんだよ?だから私なんてどうなってもいいくらいピーノの皆を守りたいし役にたちたい、でもそんな好きな気持ちと同じくらい理不尽な事する人間が嫌いなだけ…あー…そうか…あなた達人間にしてみたら仕事っていいながら嬉々として人間虐殺してる私も同じ穴の狢ってやつ?タヌキだけにw』
あー…自分で言ってて虚しくなってきた…本当…なんなんだろうね…私って…たぶんボスは本当に私が必要なわけじゃない、弟達の為に私を必要としてるだけ。