第5章 勉強会♪
芥「お邪魔しまーす…!」
「…はぁ、ついにこの日が来たか。」
みんな靴を脱ぎ、あがっていく。
あたし一人で世話しないといけないの?
…リョーマが驚きそう。
越「…え?!なんで…!」
手「跡部?なんで越前の家に…。」
菊「あれー?向日、なんでぇ?」
青学が、どうして?なんで家にいるのよ。
…まさかあたし達と同じ勉強会?
忍「俺達は勉強会や。泊まりがけでな。」
桃「一緒ッスね!俺達も泊まりッスよ。」
「嘘…。…合同で勉強会なんて…。」
ますます面倒くさいじゃない!
仲良くしないといけないし。…やだ!
跡「ユーリ、顔が青いぞ。」
「…待て。寝る所とかどうするつもり?」
越「…完全に足りないよね。俺の部屋も貸すけど…?」
勉強場所だって足りないし…!
料理もどうすればいいか…。
鳳「でも大丈夫ですか?女子一人ですよ…?」
「あたしに手を出すバカはどこにもいないわ。」
「「(ここにいる……!)」」
不「じゃあ、せっかくだし一緒に勉強しようか。」
和室に広がる教科書やノート。
テーブルがいくらあっても足りないかも。
跡部が前に出て、いつものように指を鳴らした。
跡「氷帝は向日、ジローが中心だ。周りに聞け。」
「…頭痛いから自分の部屋行くわ。」
日「やっぱり、対人恐怖症っぽいですね。」
乾「ふむ。…面白いデータが取れそうだ。」
氷帝のメンバーはまだいいけど。
青学なんて初対面に近いし、慣れない。
…リョーマとも同じ部屋にいたくない。
「…我慢するしかないわよね…。」
ベッドに横たわると、カランとラケットが落ちた。
長い間やってないものね。
…ほこりをかぶってる。懐かしい。
「夕食の準備でもしとこうかしら。」
あたしは料理の才能なんてないけど。
…前に作った時は酷いことになって。
滝「ユーリ、手伝おうか?」
「萩之介!ありがとう…。」