第4章 都大会!
すぐにあたしを抱きしめてくれる。
いつも、安心させてくれる。
向「なんでこんなトコにいるんだよ?」
芥「心配したC~。」
まっすぐあたしを見つめてくれる。
その瞳に、ちゃんとあたしを写してくれる。
不安と憎しみでいっぱいだったのに。
海「・・・氷帝がなんでここに?」
忍「うちらの姫さんを探してたんや。」
滝「あまり感情的になっちゃダメだよ。」
感情的に・・・?
あたし、感情的になれてたんだ。
リョーマが戸惑いながら言った。
越「姉さん、テニスは辞めたって・・・。」
「あたしはテニスに関わっているんじゃない。」
そう。あたしが関わっているのは・・・。
テニスなんかじゃなくて。
「あたしは大切な人達のそばにいるだけよ。」
穴「ユーリ・・・。」
大切な人達が、そばにいてくれるから。
あたしは今こうしていられる。
あの人以来の、大切だと思えた人達。
跡「行くぞ、お前ら。」
越「・・・姉さん、俺は・・・。」
あたしには、この人達がいる。
だから救われていた。ショウがいなくても。
鳳「嬉しかったです!大切って言ってもらえて!」
「っ。べ、別にそんな意味じゃ・・・!」
日「ツンデレ、ですか。」
今思うと確かに恥ずかしい・・・。
でも、まあいっか。ふふっ。