第2章 ドS彼氏、本性現れる
「……そっか……。もう俺でいっぱい、か……
……でもお前は、俺の全てを知ってる訳じゃないだろ……?
だからさぁ……」
彼はもう鼻と鼻がくっつきそうなくらいに顔を近づけてくる。
手を押さえられているので逃れることが出来ない。
そして彼は、静かに微笑んだのだった。
「今からたっぷりお前をいじめて、俺のこと…教えてやるよ……
……ん……」
「んんっ…………」
再び彼の熱く柔らかい唇が私のそれに重なった。
彼はさっきとは違い、顔の角度を変えたり、私の唇を舐めたりしてくる。
そのキスは甘く、とろけそうなもので、
私の身体を熱くさせる。
「……はっ……。
…くくっ。お前、涙目になってるぜ?
ったく…………可愛すぎるだろ……」
彼は唇を離したが、私の目を少しだけ見た後、また顔を近づけてきた。
「そんな顔されたら、止まれなくなるじゃねぇか……」
「っ…………」
またキスされる…………!
そう思い、目を瞑った時
__キーンコーンカーンコーン__
予鈴が学校に響いた。