第5章 ドS彼氏の初デート
「は、はい…。それが何か…?」
「やーっぱりぃ?お似合いじゃん!
じゃあさじゃあさ、付き合ってどのくらいなの??」
“お似合い”と言われて少し舞い上がってしまった私は、可愛い子の質問に対して、
「……3ヶ月くらいですけど……」
そう、答えてしまった。
……その瞬間。
────バンッ!!
「…………っ!?」
テーブルが、大きく音を立てた。
言葉遣いの荒い子が、自分の掌を思いっきりテーブルに叩きつけたからだ。
その子は俯いていたが、やがて顔を上げ、こちらを睨んできた。
私はその迫力に、声が出なかった。
「……お前……嘘つくんじゃねぇよ。
愁夜が女と2ヶ月以上付き合うわけねぇだろーがよっ!!あぁ!?」
「…………っ…!?」
どうゆうこと…?
2ヶ月以上付き合うわけないって…。
それに……
……この人達…愁夜くんのこと知ってる…?