第5章 ドS彼氏の初デート
「それで、日曜は空いてるわけ?」
「え?あぁ、うん!」
やっと耳元から離れてくれたけど、まだドキドキはヤバイ。
顔もきっと赤いよ……恥ずかしい…。
「んじゃ、来週の日曜の10時に駅前に集まるってことでいいよな?」
駅前かぁ~…。定番っぽいけど、デートって感じするなぁ……。
「うん、大丈夫だよ!
…それで、なんの映画観るの?」
さっき“男2人で行くような内容じゃない"って言ってたけど……。
「あ?教えてやらねぇよ?
当日のお楽しみ、な……?」
そう言って愁夜くんは、授業始まるからと、この場を離れてしまった。
映画の内容はわからないけど……。
すごく楽しみ……!
それに、すごくドキドキするなぁ……。
私は初デートということで、とてもウキウキしていた。
まさか、あんなことが起こるなんて、思ってもいなかったから…………。