第4章 ドS彼氏、教える
「……っ!」
怖くても私の身体は彼の甘い囁きに反応してしまう。
すると彼はもっと顔を寄せ、
「何…?声だけで感じちゃってんの?やっぱ興奮してんだろ、お前……。
あ、こうしたらどうなるんだ……?…………っ……」
「…………ひゃぁっ……!」
私の右耳を舐めた。
ぬるりとした彼の舌が私の耳を這っていく。
耳たぶを甘噛みされ、私はまたもや反応してしまう。
「…んっ……やぁ……みみは、だめぇ………」
「だめ、じゃねぇだろ?
てかお前、耳たぶ小さ……
…可愛いな………っ」
「んっ………」
彼の舌は耳から離れ、首筋を通ってだんだんと下に降りてくる。
彼の手が肩にあり、おさえられているため身動きが取れない。
……というか、もう抵抗する気なんてなかった。
「……はぁ、服邪魔だな……。
ネクタイ、ほどくからな……」
彼は舐めるのはやめずにネクタイに手をかけた。
しかし、
「…………はぁ」
「……?」
彼は手を止め、ため息を一つついた。