第4章 ドS彼氏、教える
「……はっ……。
くくっ……ちゃんと舌、絡められてるじゃねぇか……。
初めてのくせに、頑張っちゃってさぁ…。
まぁでも……
……こんなんじゃ終わらせねぇよ?」
「はぁっ……。
……え…?」
愁夜くんは顔を離すと自分のネクタイに手をかけ、しゅるっと音を立ててほどいた。
「なぁ、手ぇ出せよ。両手揃えて、な……?」
「え……?」
私は言われるがまま、両手を揃え身体の前に差し出してしまった。
……すると、
「…………っ!?」
彼はほどいたネクタイで私の両手首を縛る。
素早い動きだったので、逃れることが出来なかった。
……どうしよう……………怖い……
「………………っ」
「どうだ?縛られた感想は……。
お前、こんなの初めてだろ?やっぱり怖いか……?
それとも…………
…………興奮してんのか……?くくっ……」
彼はそう、耳元で囁いた。