• テキストサイズ

ドS彼氏の愛しかた

第4章 ドS彼氏、教える


しょうがない、取り組むとするか……。

私はぎゅっと、シャーペンを握り直す。


─その時、ガタッと私の前で椅子か何かの音がした。

この教室にいるのは、私と彼だけ。

…ということは……?

私はゆっくりと顔をあげる。


すると、私と机を挟んで、向かいあうように座る彼の姿が見えた。

彼は黒縁のメガネをかけている。

どうやら、勉強の時はメガネをかけるらしい。


……いや、そうじゃなくてっ!

何で愁夜くんが!?
いや、何でってそりゃあ先生に頼まれてここにいるんだし、当たり前なんだけど!

けど……!!


教えてくれるなんて……なんか、緊張する。

いつもと雰囲気違うし……メガネだからかなぁ……。



「…………っ!」


ばちっと目が合う。


私はとっさに視線をプリントに移した。



「…何がわかんないの……?」

「……!」

心臓がドクッと一際大きく音を立てた。


彼の口から出る言葉は、彼が近くにいることをより実感させる。


「えぇっと…………」




それから愁夜くんは“さすが学年1位だな"と思わせるような、とても分かりやすい説明をしてくれた。



/ 60ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp