第3章 ドS彼氏、手当てする
「…はぁっはぁ……。
しゅ、しゅう…や…くん……」
唇が離れたと同時に私は彼から手を離した。
「……っは……。…何?もう限界なの?
まだこれからだっていうのにさ。…………んっ……」
「……んぅ…」
再び彼の唇が私のそれに重なった。
彼のキスは私の身体全てを熱くさせる。
「……はっ、はぁ、はぁ……」
彼の熱く柔らかいものが離れて私が少し安心した、その時だった。
「~~~!!?」
身体がぞくっと震える。
なぜなら、私の首筋を熱い彼の舌が這ったからだ。
「……っ……はぁ。……お前、熱い……ん……」
彼は私の首筋を舐めるのを止めようとしない。
逃げようとしても、彼の腕が私の身体を捕まえているので動けない。
……くすぐったいっていうか、何か変な感じになっちゃう…………
「……んぁっ…や、やだ……っは……んんっ…………っあ……」
声を抑えようとしても、つい唇の間から吐息混じりの甘い声が漏れてしまう。
……自分の声じゃないみたい……。
「……はぁ…。お前、可愛い声出してんじゃねぇよ…。……我慢できなくなるだろ……」
……ドサッ
急に視界が反転する。
背中には柔らかい感触。
少し重いものが私の上に乗っていて、
視界に広がるのは少し頬が赤くなっている愁夜くん、そして保健室の白い天井。
……私、押し倒されてる……!?
「や、やだぁ……」
身体の両脇で抑えられている手首を動かそうとするが、びくともしない。
……これが、男の子の力なの……?
「……抵抗しても無駄だ…。…お前が誘ったんだからな……」
彼の片手が私の首へと伸びてくる。
私は怖くなって目を瞑った。