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【アイシールド21】青空と君

第1章 突然の別れ、そして出会い


『いいえ大丈夫ですよ、まだ日も高いですし』
『遠慮すんなって、別に変な気起こしたりしないから』
『あっ、いえ・・でも水泳の練習をされていたって事はお忙しいのでは』
『ううん、練習はいつもの癖、朝から夜までやってるからさ、たまには気分転換』


振り替えって笑う水町の笑顔は年相応に明るく可愛らしくもあり、つい釣られて笑ってしまうと、水町は指差し目を真ん丸に見開いた


『いいじゃんその笑顔!』
『えっ?』
『可愛いじゃん』
『ッ!?』
『ハハッ、まるで熟れた林檎みたい』
『あ、貴方が変な事を言うからですッ』
『水町健悟、健悟って呼んでくれていいよ?』
『名前はちょっと』
『何で?もう友達だろ俺達』
『友達、ですか?』
『うん、よろしく!』
『・・よろしくね、水町君』
『名前でいいのに』
『急には無理です』


異性が余り得意ではないのもあるが、筧以外に親しかった異性がいなかったからか、どう接していいのか戸惑いを露にしているに、水町は笑顔でポンポンと頭を軽く叩くものだから、真っ赤になった顔を上げられずにいるに、水町もまた不思議な感覚になっていた


『・・なぁ、 マジでまた会ってくれない?』
『水町君、どうしてそんなに』
『ん~、俺も良くは分からないんだけど、また会いたい・・ここで別れたくないんだ』
『・・・・』


これが二人の出会いだった


お互いに意気投合した二人の距離が縮まるのに時間はかからず、水泳部所属の水町の部活見学とお昼ご飯を一緒に食べるのは当たり前になっていた頃だった


『ねぇ、ちょっと顔貸してくれない?』
『はい・・』


放課後、水町の部活見学へ向かおうとしたを上級生の女子3人が行くてを阻むかのように遮った、その雰囲気からして険悪なムードなだけに行きたくはないけれど、従わないという選択肢は貰えそうにない状況に素直に付いて行った先は屋上で、が屋上に入ると直ぐ女子3人の中心にいた女が睨み付けてきた


『ちょっと貴女、最近随分と水町君に馴れ馴れしいようだけど、まさか付き合っているの?』
『いいえ、彼とは友達で』
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