第13章 ~if~『武将で家族』
「信長様は、やっぱり大黒柱の父親じゃない?」
――――――
―――
『帰ったぞ』
『お帰りなさいませ!』
『秀吉、飯だ』
『はっ!用意できております!』
――――
―――――――
「みたいな?」
「うーん……想像つくけど…意外と子どもみたいなとこあるよ?夜中に金米糖盗み食いするらしくって、秀吉さんがぼやいてた。」
「じゃあ…」
―――――――――
――――
『秀吉、金米糖をもってこい』
『いけません。夜の甘味はお身体に障ります。』
『俺ではない。貴様にだ』
『え?』
『いつも、家事や子育てを頑張っているからな。たまには労ってやろうと、貴様と一緒に食べようと思っていた』
『信長様…グス……いえ、信長様こそ、いつもお仕事お疲れ様でございます。お疲れの信長様にこそ、束の間の休息で金米糖を食していただきたい。すぐご用意いたします。』
『どうぞ』
『貴様は食わんのか』
『俺は先程の御言葉だけで充分でございます。どうか信長様がお食べください』
『そうか礼をいう(ニヤリ)』
―――――
――――――――