第81章 恋した記憶、愛した事実《2》※R18
御殿に着いて、家康の部屋で夕餉を一緒に食べ、食後にお茶を飲んで話していたら、家臣さんが、明日の視察のことで話しがあるとのことで、部屋を訪ねてきた。
話が長くなるかもしれないし、邪魔にならないよう、湯殿に向かうことにしたのだ。
ちゃぽん……………
「はぁ~…今日は疲れたけど、素敵な日だったな~……。赤ちゃんも可愛かったし♡なんて名前になるのかな~…」
秀吉さんの「秀」って字を使うのかな?とかいろいろ考えていると
ガラッ
湯殿の扉が開く音が聞こえ、バッと扉の方を見ると、湯浴み着を着た家康が立っていた。
「な!なんで、家康入ってきたの!!///」
湯船に浸かっているが、湯の中で、胸の前で腕を交差する。
「なんでって、俺も温まりに。」
「な、なら、私上がるからっ!ちょっと待ってて。」
湯に浸かりながら、湯船の縁まで移動すると、家康も湯船の縁まで来ていて、濡れた頬を撫でられ、顔を上げると………
「んっ……」
家康に軽く唇を啄まれて………
「明日から当分、陽菜に会えないし、今日は眠るまで、陽菜との時間を満喫するから………覚悟しなよ。」
お湯で温もった身体が、違う熱でさらに熱くなった。