第74章 ~if~『武将の職業』
「信長様は、なにかの社長ってイメージじゃない?」
「わかる!大企業のやり手若手社長だよね!」
―――
「今は価格争いが激しいが、客が求めているのは、高品質なものだ。品質がよければ、価格が高くても客は買う。他社の金額に惑わされず、高品質を貫け。」
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「みたいな感じのことを、言ってそうじゃない?」
「うん。それで頑張った人にはドドーンとボーナスもアップしてそう!」
「まさに上場企業!」
キャーっ!と信長の会社の雇用形態に盛り上がる姉妹。
「じゃあ、最後は秀吉さんだね。やっぱり信長様の右腕だし、信長様の秘書かな?」
「うーん…秘書もいいけど、秀吉さんは学校の先生って感じがする。」
「学校の先生?まぁ、確かに面倒見いいし、親身になって話も聞いてくれそうだし…」
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「進路に悩んでる?そうか。なら、俺と一緒にどの進路に進むか考えてみような。」
―――
「秀吉さんなら言いそう。それで、生徒から人気ありそうだよね。」
「ありそう!秀吉さん優しいもんね!」
その後も、夕餉が運ばれるまで、ずっと話続けた二人だった。
翌日……
「あ、家康さん!」
廊下を歩いていると香菜に声をかけられ振り向く家康。
「なに?」
「依頼してくれた陽菜の着物、もう少しで出来上がるんで楽しみにしててください。」
「そう。わかった。」
「それと、陽菜の夢、叶えてあげてくださいね♡」
「は?」
「それじゃあ、私、まだ針仕事あるので失礼します。」
そう言ってスタスタ歩く香菜
「…陽菜の夢?」
何の話か全くわからない家康は、このあと陽菜に問いただし、甘い時間を過ごしたのだった。
~完~