第47章 恋から愛へ《6》
ガラガラガラ……
「はーい!血圧と体温測りますよ~。」
血圧と体温計、それにパソコンを台に乗せて運び、病院の大部屋にいる患者さん達に声をかけた。
「はい。加藤さん、左脇に体温計挟んで、右腕出してください。血圧測りますから。」
シュッシュッと、血圧計のゴム球を握って患者さんの腕を圧迫する。
「………はい。いいですよ。体温計もくださーい。」
体温と血圧を、台の上にあるパソコンに打ち込んでいく。
「はい。次は松井さんですよー」
「はーい。お願いしまーす」
患者さん達の血圧と体温を測り記録していく。
「じゃあ、またあとで検温しに来ますから、何かあったらナースコールしてくださいね。」
そう言って、隣の大部屋に行き、患者さん達の検温をしていく。