• テキストサイズ

イケメン戦国『あなたに夢中』

第45章 恋から愛へ《4》


佐助くんの方へ振り向いて


「…佐助く、ん……嘘…だよね…?」


震える声で聞くと


「………残念だけど、俺達は現代に帰ってきた…」


佐助くんの感情の読めない声で、事実を突きつけられた。



「お、お姉ちゃん、は…?」

辺りを見渡すとお姉ちゃんの姿が見えない。

「たぶん香菜さんは戦国時代に残ったままだ。お城に居るって君は言ってただろ?だから今回のワームホールに巻き込まれなかったんだと思う。」

「……な、んで…?だって、ま、だ……1ヶ月も……」

佐助くんの服を掴んで、責めるような言い方で聞きたいことを聞く


「すまない……。俺の計算が間違っていたのかもしれない…。それか、予想外の出現なのかもしれない。」


「そん、な……また、現れるよねっ!?」


すがるように佐助くんを見ると


佐助くんは私から目線を逸らし



「…ごめん……。もしかしたら、もう戻れないかもしれない……」
/ 663ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp