第2章 *:.。..。.:+・゚・✽:.。..。.:+・゚・✽
【blue moon 1】
あれから、まともに顔も合わせてなかったけど……
それ以上追求してこなかった
俺が口にした現実を、信じてないのか
それとも、怖くなったのか……
届いたメールには、
"雅紀さん家に行ってくる"
そう、一言だけ書かれていて
胸の奥がざわついた
ソファーに身体を預けたまま、その事ばかり考えて
アイツは、確認に行ったのか……
すべては事実なのかと
アイツらが、簡単に頷くとは思えないけど
俺は…どうしたいんだろう
自分で、バラしてしまったクセにな
今更また、動揺してる
リビングの向こう
確かに響くドアを開ける音
ドクンと心臓が早鐘を打つ
「ただいま」
「……おかえり」
開けられたリビングのドアからは、
何とも言えない表情の潤が、ただ俺を見ていて
今にも泣きそうな眼差しに、戸惑った
"どうした?"なんて、聞けるわけない
そうか…すべて知ったんだなって……
そう、思った
だけど、鞄を床に落として、
真っ直ぐに飛び込んで来た潤が、ぎゅっと抱き付いて……
静かに話し出した
「ゴメン…
いろいろ疑ってさ…もう、責めないでいいよ。翔が悪いんじゃないだろ……」
抱き締められる腕に、
ぎゅっと力が込められる
「まさか、雅紀さんがあんな人だとは思わなかったよ」
マ…サキ…?
「カズさんも言ってたから、未だにあるみたいだよ。
その、浮気ってゆうの?」
「そう…聞いたの?」
「その、いろいろ。
カズさんの口からもハッキリ聞いたし…」
アイツら、
ホントの事、言わなかったのか……?
雅紀が浮気したって?
二宮まで、そう言ったって……
「だからもう、
いろいろ勘繰るの止めるから。ゴメンな……嫌なこと思い出させて」
ゆっくりと腕が離され、
潤が久しぶりに笑顔を見せた
「バイトもさ
新しく探さなきゃな」
気遣うように声を明るくして
テレビの電源を入れる潤を、黙って目で追った
映し出された映像で、一気に空気が色付く
だけど、
気持ちは今まで以上に暗く
ため息は重くなった
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