第2章 *:.。..。.:+・゚・✽:.。..。.:+・゚・✽
【パンドラの箱 2】
「とりあえず、これに着替えて貰っていいかな」
無精髭を生やしたその人は
いきなり黒いスーツを渡してきて
"オーナーが選んだだけあるわ"とかなんとか、意味不明な事を言って……
時間がないからと、別室に連れて行かれた
「ほら、早く」
「え…?ちょっ、」
ワケわからないままに、
黒服の男に服を脱がされ
無理矢理、
スーツに着替えさせられた
戸惑う俺の背中を押して
また、着いてくるように急かしてくる
何がどうなってんだ?
「オーナーに聞いてたから、今日から来るって……
人手足んなくてさ」
「は…ぁ?」
廊下を進み、ドアを開けると
異世界のような華やかな空間が広がる
そこにいても、違和感なんてない、高そうなカッコしたヤツらが
黒服やら、綺麗なおねーさんを侍らせて
独特の雰囲気を漂わせていた
やっぱり、居心地が悪い
慣れない雰囲気と
時折向けられる妙な視線が、ますます気分を悪くする
「こっち」
落ち着かない俺を手招きして、
目立たないドアを開いた
なんだ…?
まだ別にフロアあったの?
ダウンライトに浮かび上がる赤い絨毯
いくつものドアと共に、廊下は奥へと続いてて……
さっきまでとは違う空気と、妖しげな雰囲気に
自然と緊張してた
なんだ……?
BARとは違う?
違和感に、足取りも重くなった時
決定的な映像に、身体が強張った
開かれたドアの隙間から
喘ぐ声が響いて、
思わず見てしまったけど
それは、
俺の知らない光景だった
.
.