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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第2章 *:.。..。.:+・゚・✽:.。..。.:+・゚・✽


【パンドラの箱】




何事もなかったように、朝方家に戻ると用意をして、学校に向かった


翔も、忙しそうに支度していて、当たり障りない会話しかしていない


心配していたミキも、
いつもと変わらない素振りで笑ってくれて


ホッとした半面、
早く、どうにかしたいって気持ちは大きくなった




学校に来ることさえ、もどかしかったけど


朝から会いに行ったって、その人には会えない確率のが高いって思ったし



それなら学校に行った方が気が紛れる



放課後になると、
バイトだからって、ミキには伝えて学校を後にした


迷いがないわけじゃない



帰宅して、私服に着替えて



財布に入れておいた名刺を取り出す



繁華街を歩きながら、
その人の不思議なオーラを思い出して



きっと、的確に何かを言ってくれると、勝手に期待していた


怒鳴るわけでも、力付くで言い聞かす訳でもないのに、
あの人の醸し出す空気感や存在感は、絶対的な強い力を持っていたから



近寄りがたい外観にプラスして


店の前には、イカツイ黒服が立っていた






ただでさえ緊張してんのに、汗で滲んだ掌をぎゅっと握って、



ゆっくり……近付く


明らかに客に見えない俺を、黒服の男がジロリと睨んだけど



俺は、生唾を飲み込んで声を上げた






「あの、大野さんに……オーナーに、お会いしたいんですが……」





そう言って、貰った名刺を見せると

男の顔から、警戒した表情が抜けて



営業的な笑顔が向けられた



「話は聞いてます。

とりあえず中へ……」

「あ、はい」




開かれたドアに促されるまま進み、男に通された部屋に入ると


そこは、前にも来たことのある事務所のような応接室で……



知らない男の人が、ソファーに座ってた



大野さんと同じくらいの年齢かな?


黒服の男に声を掛けられ、俺に気付くと



吸ってた煙草を灰皿に押し付け、立ち上がった



その人に頭を下げて、目線を合わせる





「君か。オーナーに聞いてるよ」

「え…?

そうだったんですか」






大野さん、俺がココに来ること、


何となく予想してたのかな





確かに、あの人なら

有り得るかも知れない






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