第1章 ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
【カノジョ】
「それホント?」
クスクス笑いながら、散らばった下着を拾い上げ……
順々に身に付ける彼女
俺もベッドの上で、上半身だけ裸のまま胡座をかいて
彼女に昨日の晩の話をしてた
「マジなんだって。有り得ねぇだろ?
今日だって、デート行くからって申請して小遣い渡されんだぜ?」
「だから、今日は私の部屋にしたんだ?」
「……あ、やだった?」
「ヤじゃないけど、
ママがいつ帰ってくるかわかんないから、ゆっくりデキない」
「2回じゃ足りないって?(笑)」
『全然たりない』って、キャミのまんま、
俺の首に腕を絡め唇を重ねる彼女は
クラスメートの“ミキ”
入学して直ぐ告られて、
特定の相手もいなかったしOKした
見た目の派手さとは裏腹に、ハジメテは俺だったし
とりあえず、俺のコトがメチャクチャ好きだから……
ワガママ聞いてくれるし、ラクなんだよね
「潤、今度ね?
中学ん時の友達と会うんだけど‥‥」
「ん~?」
唇が離れても、回された腕はそのままに
甘えた視線は“お強請り”だってわかる
媚びた上目遣いは、ミキの得意技だ
自分が可愛いのをよくわかってる
「一緒に来てくれる?」
実際、意味わかんねぇ集まり
高校が別々になったトモダチが、久々に会うからって、
ナンで、彼氏紹介しなきゃなんないの?
トモダチの彼氏品定めして、勝手に比べて……
正直、いい気はしないよね
でも、まぁ
可愛いし、ラクだし、
ナンもしてあげてねぇし
これくらいは仕方ないか
「いいよ」
嫌な顔なんか微塵も見せず、笑顔で応えると
ミキは嬉しそうに、
ぎゅっと抱きついてきた
「潤、大好き」
デート代に貰ったお小遣いも
結局、遣わずに済んだし
彼女は満足してくれたみたいだし?
ラッキー♪
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