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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第1章 ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚


【Your eyes】





クスクスと笑うミキの声


電話越しにムッとしながら話しを続ける


風呂から出たタイミングで、掛かってきた電話に、今日の事を話していた


まさかの偶然に、
世間て狭いね~、なんて





「けどさ?

妙な感じしたんだよね。ぎこちないっつーか」

『久しぶりなら……そうなるんじゃない?』

「うん……でも、なんか訳ありみたいな……?」

『ワケあり?』

「"アイツ、元気か"って……」





誰かの事、気にしてたよな?


片手にタオルで、濡れた頭を拭きながら


あの場面を頭に浮かべていた


すると、ミキが当たり前のように話を続ける





『そんなの簡単じゃない』


「え?」


『店長さんとお兄さん、
同じ人を好きだったんじゃないの?』


得意げに弾んだ声


「そか……確かに、

それだったら納得いくな」


『でしょ?

取り合った仲かも知れないよ?』





頷きながら、
今までの翔の事を思い出していた


あんだけのビジュで
頭もいいし、仕事も出来る


なのにさ

一度も、オンナの存在を感じた事がないんだよね


それってさぁ……






『潤?ねぇ?どうしたの?』





つい黙り込むと

ミキの高音が耳奥に響いた





「ごめん。で、なんだっけ?」


『うん。あのね?今度……』






ミキの話を聞きながらもそれが気になって……





高校生ん時だろ?


未だに忘れられないってある?





そう疑いながら

俺がこの家に来る前の翔に、興味がないわけなくて

その"アイツ"なる人物が気になって仕方なかった




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