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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第1章 ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚


【笑顔のひと】





「コレね…俺も気に入ってんだよね」

「……ですよね。

すっげー…いい……」






でしょでしょ?と弾んだ声で笑うその人自身も


シャツにジーンズのラフな出で立ちだったけど


ダメージ加工や、アクセサリーの組み合わせがさり気なくて……


細身で身長だってあるし……


男相手にカッコイイ、
と素直に思ってしまった






「ゆっくり見てってね」

「はい」





つられるように笑って


店内をぐるりと見回す


好みの古着にばかり気が取られてて


……手書きの貼り紙に、全く気付いてなかった







見つけた瞬間


コレだと思った


思わず声を上げた俺に、ミキが驚いた顔をする








「あのっ!バイト募集って、俺っ働きたいんですけど!」






棚を整理してたその人は


ビクッと肩を揺らした後、あひゃひゃと独特な声で笑った







「いきなり叫ぶからビックリしたじゃん(笑)

…えっと、キミ……服好き?」





向けられた瞳が人懐っこくて


自然と頬が緩む





「……好きですっ」





俺が応えると

始終笑顔のその人は

目尻にシワを寄せて微笑んだ






「キミ、名前は?」

「……松本です」

「いつから来れる?」

「へ?…あのっ?」

「採用ね(笑)

俺、相葉っていいます。一応店長だから、よろしくね」






差し出された掌に

嬉しくて、両手で握り返した






「明日から来れます!

なんなら、今からでも!」





俺の声に相葉さんはまた、声を上げて笑った







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