第4章 ✽+†+✽――✽+†+✽――
【two】
「んっ…ぁ!
そうそこっ、もっと…潤っ」
「ココだろ?
翔のイイトコロなんて熟知してるよ」
翔は自ら俯せになり、抵抗なく俺を受け入れる
腰を掴み、
思い切り指を入れると……
「あっ……くぅ…っ」
堪えるような声が漏れて
俺はそれに満足しながら、ますます強く刺激する
「いつもさ?声ヤらしすぎんだって」
「仕方ねぇ、だろっ///
……お前、すげー巧いからっ」
「ふふっ、
もっと気持ちよくしてやるよ」
俯せにした翔に馬乗りになって……
今晩も地道に小銭稼ぎ
「ってかさ?
俺の腕もかなり上がったと思うんだけど。
そろそろ値上がりしてくんない?」
「え~…?どうすっかな」
俺の切実な要望にも
翔は笑うだけだ
「ちぇ~…
欲しいもんも買えねーじゃん」
「何?何か欲しい物あんの?」
マッサージが終わって、
翔は首を回しながら、身体を伸ばしてる
「そりゃあるよ。
新しい靴も欲しいし、雅紀さんとこで見つけ…」
「雅紀んとこ?」
「あ…うん」
「そっか。……アイツ、元気だった?」
「うん。
雅紀さんも、同じこと聞いたよ」
「そう」
そう言った翔の笑顔は、
気のせいか…
以前より清々しいと感じた
あれから、
それぞれに忙しく過ごして
あっという間に数ヵ月が過ぎた
特別なことは何もない、
在り来たりな毎日だ
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