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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第4章 ✽+†+✽――✽+†+✽――


【永遠の希求】






わかってた



どんなに時が経とうとも



過去を後悔しようとも




アイツを手に入れることは出来ない




あのふたりの絆には、到底敵わないって……





いくら、罵倒を浴びせようと


雅紀が二宮を罵ろうと


すべてが、お互いを強く想うから故で……




最悪の状況から救ってくれたふたりに




ただただ後悔ばかりが押し寄せる





平穏な日々を掻き乱し、


また、こんな目に晒すなんて



俺はどれだけ、過ちを繰り返せば気が済むのだろう






止めどなく溢れる涙と


全身を襲う、身体の震え






霞みそうになる視界を、必死に凝らした






俺は絶対、


今日のことを忘れちゃいけない




もう2度と、過ちを犯さないように







赤く目を腫らした潤の肩に触れた





これ以上、大切な物を手放すわけにはいかないから







想いが通じたのか、



潤が、俺の掌を握り締めた






様々な記憶が込み上げて



また、涙が溢れた






伝わる温度は




冷えた心にじんわり伝わる









いいんだよな


そう望んでも






「潤、

……一緒に、帰ろう」







繋がれた掌に、

俺も、力を込めた





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