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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第1章 ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚


【新しい世界】




「あ~、ムカつく」





勢い良く飛び込んだベッド


スプリングを軋ませながら、身体を広げた





あんな言い方されなきゃ、俺も素直になれたよ


……ってか、俺……素直に謝ってたよな?


髪の毛をグシャグシャしながら
身体は疲れ切ってんのに……全く寝れなくて


余計な事ばかりを考える







"潤を買い被り過ぎてたのかも知れないな"





……悪かったな。
期待に応えられない出来損ないで





翔は、もしかしたら

……もう俺の事が邪魔なのかもな





まだ若いのにさ?

血の繋がりもない俺を施設から引き取って……




普通じゃ考えられない行動だ

その上、出来が悪いときたら尚更ね





第一……


ずっと不思議だったよ


どうして翔は、
俺みたいなガキを……自ら背負ったんだろう





家族がいないから、
寂しさを埋める為なんだって思ってたけど……


そんなの、一時的な感情だったんじゃないの?


ホントは……
今の生活に嫌気が差してんじゃねぇの?






だから、あんな言い方……


するんだよ








16だもんな

バイトだって出来る





今まで、勉強に支障が出るとか言われて、
翔にバイトも反対されてたけど……








決めた


俺……この家を出よう


自立したら、翔に煩く言われないで済むし


それに、
翔だってホントは


そう思ってるに決まってる




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