• テキストサイズ

DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第1章 ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚


【ルキンフォー】




黙ったまんま睨まれて……

完全、俺……カエル状態なんだけど





コレならいつもの、口うるさい翔のが全然マシだ







ラグもひいてない床の上に座らされて……


痺れた足先は限界に近い





「……しょ…う…?」





一発殴られるくらい、覚悟してる


だから、

この沈黙……どうにかなんない?





「お前、自分がした事ちゃんとわかってんの?」

「……わかってるよ」





真面目な顔して、ハッキリ応えても


信じらんねえな、って表情で……


眠気と疲れで、
さすがに俺もイラッとする







「ホラ、その目」

「なにがだよ!?」

「ホラ、その言い方」

「フツーだろ!?」

「顔に出てんだって」

「出てねーよ!!」





自然と上がる語尾に

自分が悪い事だって、ホントはちゃんと理解してる





だけど、俺だけが悪いんじゃない


翔の態度だって、俺を煽ってるだけだ






「潤を買い被り過ぎてたのかも知れないな」






ため息と共に、静かに言い放たれた言葉


ちょっと待てよ


今回の一件で、
俺の評価下がるワケ!?





グッと握り締めた拳に力が入る






「もうちょっと自分の行動に責任持てよ。

お前は、感情だけで突っ走っていつも」

「いつも?ナンだよ」






抑えてた感情を

そのまま顔に出した





「翔に何がわかんだよ。
何でも出来て優等生で?

……失敗なんかしたことないだろ!?」





冷静な翔の顔が歪む


ガキで構わねぇよ


翔みたいに、何でも上手く出来るワケないのに


どうして自分基準で、俺を判断するんだよ







「俺が全部悪い。それでいいだろ!?」





それだけ言い残して、翔に背中を向けた


ワザと乱暴にドアを開け、閉める







呼び止めもしないなんて……


完全に呆れてんだろうな





/ 168ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp