• テキストサイズ

DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第1章 ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚


【Liar】





「ふぅん。……で?

頭にきたから帰って来たって?」





スウェット姿の翔は

壁に寄り掛かり腕を組んだまま


玄関先に立った俺を見下ろしてる






「明日、ちゃんと謝るしさ。反省してる」

「そんで?酒井君にお前は怪我させたの?」

「やっ…、それは大丈夫。酒井には手出してない」

「……それ、酒井君がやったんだよな?」

「まぁ…、俺が悪いんだから、いいんだけどね」




背中にびっしょり汗かいて……


気まずいこと半端ねぇ


やっぱ、無理あったか?





「とりあえず、俺

シャワー浴びていい?」






靴を脱いで、

翔の前を横切ると

俺の背中に向かって、低い声が響いた







「ちょっと課題で確認したい事があったんで……」


「は?」





何の事だかわからず、足を止め振り返った





「いくら電話しても繋がんなくて……

帰ったら、潤に連絡するよう伝えて下さい」

「………っ、」

「……って、酒井くんから伝言」







アイツ……

普段、家電なんて掛けてこないじゃん


あ~…、アリバイ頼んどくんだった……







「人のせいにすんなよ?

お前、そういうとこあるからな」

「ばっ!してねぇっつうの」





何もかも見透かされてるみたいで、翔の視線が鬱陶しい





「とりあえずシャワー浴びて、しっかり頭冷やしてこい。

話はそれからな」


「……わかったよ」







もうじき日が変わる


シャワーのお湯が傷口に染みて


体のアチコチに小さな痣を見つけた





気怠い体は、
ふわふわのベッドを求めてる








だけど今日は

当分それは叶いそうにない







自業自得、なんだけど……





/ 168ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp