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DIVE TO BLUE 【気象系BL】

第1章 ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚


【仮面の街】






裏口から出され、

華やかなネオン街を、足早に歩き出す


取り出した携帯で、ミキの名前をタップした





1回めのコールが鳴った瞬間、通話状態になって

聞き慣れたミキの声は、いつもより震えてる




『潤っ…!?今っどこっ?』

「……店の外、お前は?」

『私は、……ウチ』

「そか…、無事なら良かった」







アイツと一緒だったら
どうしようかと思ったよ





『ねぇ……、大丈夫だった?何にもされなかった?』

「大丈夫だよ」

『……ったぁ』







ミキの安堵の声に、
素直に嬉しくなった


正直、さっきまで
頭にキテた部分もあったのに……


やっぱり可愛いな、と思う






『今日はごめんね。
私、彼が大学生でお金持ちだって自慢されて……』


「……うん?」

『潤の方が格好いいって、見せつけたかったんだもん』

「バカだな、お前」








結局、オオゴトにはならずに済んだし


あとは……


閉店した店のショーウインドに写る、自分の顔


口端が切れ、血が滲んでる


頬もちょっと腫れてんな





一晩で完全に治るわけじゃないし……


どうせバレんなら、早い方がマシか





何より翔に、
これ以上後ろめたい事をしたくなかった








とりあえず家に帰ろう


この怪我は……
喧嘩したとしか言いようないか


後は……


あーっ、もう


そん時考えよう





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